インプラント治療の流れ
インプラント治療の最初から最後まで基本的な流れをお伝えします。
目次
カウンセリング
患者さんがどんなことに悩んでいて、何を希望しているのかをお聞きします。インプラント治療の期間や料金も含め、不安の解消・どんな希望があるのかなどをを伺います。
精密検査
口腔内の状態を把握するためにCTなどのレントゲン撮影や写真撮影、歯型の採得など、必要な資料を採ります。
治療計画立案
精密検査での資料を元に診査診断を行い、治療計画を立てます。コンピューター上でシミュレーションを行い、最適な部位にインプラント埋入するために必要な術式を選びます。
治療計画説明(インフォームドコンセント)
患者さんに立案した治療計画についてご説明します。術式に関してのメリット・デメリットや治療によるリスク・治療期間・治療費など、ご納得いただいた上で治療を始めます。ご自身の身体のことですので、しっかりご理解いただき、分からないことはなんでもお尋ねください。
インプラント手術を成功させるための前処置
インプラント手術は外科的な処置となるため、感染などのリスクを減らしてから行う必要があります。そのため、口腔内環境改善のために虫歯や歯周病、噛み合わせの治療やホームケアの改善、または全身疾患(特に糖尿病など)のコントロールを行なうなどの前処置が大切です。
インプラント埋入手術
治療計画に基づき、インプラントの埋入手術を行います。確実な麻酔、徹底した感染予防対策のもとで手術を行うため、90分から120分程度の時間をいただきます。
治癒期間
インプラントがあごの骨に確実に結合するのを2〜4ヶ月程待ちます。骨の質や術式などで治癒期間は異なります。GBR(人工骨による新しい骨を作る術式)やサイナスリフト(上顎洞の骨形成術)などの特殊な術式の場合は半年から10ヶ月ほどの治癒期間が必要ば場合があります。
2次手術
術式によっては、インプラントを歯肉の中に完全に埋めてしまうため、治癒後にインプラントの上部を歯肉上に出す手術が必要な場合があります。外科的な手術になりますが、手術自体は15〜30分ほどで終わります。
上部構造の製作
インプラントの上部に人工の歯を作ります。歯の修復と同じように口腔内の型を取り、技工士の先生がそれぞれの噛み合わせに合った歯を作ります。噛み合わせが安定していない場合は、最終修復物の前に仮歯で様子を確認することもあります。
メインテナンス
インプラントも人工のものであり、永久にもつものではありません。特にインプラントは歯と同じく、歯周病になります(インプラント周囲炎と言います)。長く使っていただくためには、正しいホームケアと定期的なメインテナンスが必要です。当院では3〜6ヶ月の間隔でメインテナンスを受けていただくことを推奨しています。
以上、インプラント治療の最初から最後までの一連の流れをお伝えしました。
必要なことを順番に適切に行えば、インプラント治療の素晴らしい結果が得られます。
何か疑問、質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
文責:林歯科医院院長 林 敬人