歯のにとって神経(歯の根)とは?

単純に神経と呼んでますが、神経とともに血管などがあり歯に栄養供給を行っています。つまり、歯は神経を失うと感覚を失うだけでなく、栄養供給もなくなり、枯れ木のような状態で欠けたり割れたりしやすくなります。

つまり、虫歯などの痛みという信号を失うとともに、欠けたり割れたりしやすくなるので、歯の寿命は確実に短くなります。

そのためできるだけ取り除くことは避けたいものです。

根(神経)の治療は難しい

根の先が複数に枝分かれしています

ここで気をつけなくてはならないのが神経を取り除く治療です。歯の神経は1本ではなく木の根のように細い枝がたくさん出ており、さらには見えないところを手探りで清掃します。そのため、成功率は大学病院の専門医でも90%位といわれています。

根が曲がっているのがわかります

更に難しい再治療

以前、根管治療を受けたものの、根の先が膿みはじめて再治療を行うケースがあります。

神経を取り除く治療をして数年後に根の中がが炎症を起こし、根の中を清掃、消毒しなおさないといけなくなるケースです。

これは、先程の根の多様性から、多くのケースに見られます。また、この再治療の成功率は根の治療の専門医でも70%を切るといわれています。そのため治療の成功率を上げるため、顕微鏡を使ったり、レーザーや高周波を使ったりと、様々な努力がなされています。