虫歯は治らない

「虫歯になったらもう治ることはありません」と言われたらどう思いますか?

「虫歯の治療したことあるし、治ったよ」と思うかもしれません。

しかし、治療した詰めものの中が再び虫歯になって、詰め直したことはないでしょうか?

まだ削っていない部分に新たに虫歯ができるのではなくて、治したところが再び虫歯になる?

おかしいですよね?治療をしたところが再治療になり、再々治療になる、という悪循環を繰り返すと当然歯は削られ続けるので最後は無くなってしまいます。

 

この原因はいくつかありますが、主には2つあります。

一つは日本の歯科医療が根本療法ではなく、対症療法であること。

もう一つは保険医療で使える材料の限界という問題が挙げられます。

 

なぜ虫歯になったのでしょうか?

そもそもなぜ虫歯になったのでしょうか?

清掃状態が悪い、お菓子のだらだら食い、歯の質の問題、などなど原因があるはずです。

その虫歯になった原因を除去しないまま、治療を行なった場合、多くのケースで再び虫歯になります。特にそれが詰め物と歯の境目から内側にかけて虫歯になるケースが多いのです。

例えば、太った人が痩せようと思い、2週間断食すれば当然痩せます。しかし、根本的な食生活習慣を変えないと、再びリバウンドするのは間違いないでしょう。

同じように、虫歯になる食生活習慣や清掃状態の改善がなければ、当然再び虫歯になるのです。

治したところが再び虫歯に?

ただし、問題なのが”治した”とされた歯が虫歯になりやすいということです。

特に金属の詰め物で修復した歯。

その詰め物を外してみると、8割がた虫歯になっているのです。
これは、食生活や清掃状態の問題だけでなく、歯科医師側の問題でもあります。

保健医療で使用してきた金属修復は問題がたくさんあり、欧米では殆ど使われなくなっています。
そもそも、金属は歯と材質的に大きく違いますし、変形してしまいます。台所をイメージしていただくとわかりますが、金属はぬめりや汚れがつきやすく、さらに変形して、そこに隙間ができてしまえば中に虫歯菌が入り込んで再び虫歯になるのは想像できるでしょう。

どうすれば二次カリエスを防げるのか

これを防ぐ手立ては、まず原因を除去すること。そして、適した材料で修復することです。

虫歯の原因は虫歯菌です。これを減らすために、食生活を見直すこと、そして清掃しやすい状態をつくり、しっかり清掃すること。そして、歯の質を強化するフッ化物を取り込むことです。

同時に金属修復で問題となった隙間を作らないために、接着技術がつかえるセラミック修復をおすすめします。
これは、セラミックという材料を歯と接着することで文字通り一体化することで、隙間をつくらないようにする技術です。

近年、CADCAM冠・インレーというセラミックとプラスチックの複合材料が保健医療に導入されましたが、プラスチックは歯に接着しないため、半分接着するという中途半端なものになっています。

金属修復に比べれば良いですが、すり減りやすかったりと、まだまだ問題があります。

虫歯はすぐに削っちゃだめ!

虫歯についてもう一つ注意があります。

例えば、歯科検診で虫歯があると言われたら、あなたは不安になりますよね。

そして、すぐ治してほしいと思うでしょう。しかし、その前にその虫歯は今削るべきなのかどうかを尋ねてほしいのです。

というのは、虫歯は初期のじょうたいであれば自然に治ることがあり、また進行しなければ削ることのほうがリスクを高める可能性があるのです。

これに関しては、それぞれの歯科医師の考え方次第ですが、予防歯科を中心に考えている先生であれば削ることに慎重になるので、そのような先生を選んでください。

セラミック治療のススメ

現時点では、虫歯に関して、まず虫歯を作らないこと!これが大前提です。

そして、不幸にも虫歯ができてしまった場合、先程お話したセラミックによる接着修復をおすすめします。

さらに言えば、削った部分をできるだけ細菌にさらさないように1日で修復を終えるのが理想です。

それを可能にするシステムの一つが当院の採用しているセレックシステムです。

詳しくはこちらを御覧ください。→セレックシステムとは