こんな記事が・・・
こちらは2014年、読売新聞に取り上げられた記事です。それ以前にも週刊誌などで取り上げられていましたが、歯を削る機器(ハンドピース)の中に血液や唾液などが残り、他の患者さんに使用することで院内感染が疑われている、という内容でした。
特に今のようなコロナの時代ではあってはならないことですね。
林歯科医院では安心・安全に治療をするために感染予防対策は徹底的に行う必要があると思っています。
感染予防・飲食店では“消毒”、歯科医院では?
消毒と滅菌の違い
食事をするだけの飲食店では、熱湯や洗剤などによる“消毒”で良いのですが、治療で出血などを伴う歯科医院では“滅菌”、つまり細菌が付着していない状態にする必要があります。
例えば、熱湯消毒では、100℃のお湯ですが、滅菌レベルというのは121℃で20分熱することになります。また、熱に弱い器具などは特殊なガスによって滅菌します。
当然、特殊な器械を導入することになります。
もちろんハンドピースは全て滅菌しています
上の記事にあるようなことが絶対に起こらないように、ハンドピースは全て毎回滅菌しています。そのためハンドピース専用の内部洗浄器と高圧滅菌器を設置し、さらに足らないことがないようにハンドピースは30本以上用意しています。
細かいバーやファイルももちろん滅菌!
ピンセットやミラーといった基本的な器具はもちろん、ハンドピースの先につける歯を削るバーや根の治療に使うファイルも全てセットにして、治療ごとに滅菌しています。
手袋は1日に150枚以上を使い捨て
SDGsの観点からするとちょっと、と思われるかもしれませんが、細菌感染防止の観点からすると、できるだけ使い捨てすることが望ましいと言えます。
当院では、コップ、エプロン、手袋などは使い捨てさせていただいています。
治療ごとのセッティング
1回の治療ごとに治療椅子もすべて機能水やアルコールを用いて清拭しています。
もちろんエプロンやコップ、ピンセットやミラーなどの診療用具も新しくパックされたものをご用意しています。
すべて完全個室の診療室
2022年5月に改装を行い、診療室はすべて個室になりました。
プライベートを大切に、そしてこれからも起こるであろうコロナなどの感染症に対する予防策としての対応です。
感染予防対策としての個室化
コロナ渦でのテレビの報道などで飛沫感染について唾液などが空間に飛び散る様をご覧いただいた方もいらっしゃるでしょう。
そして、従来の歯科医院での治療椅子が横並びの光景を見て怖くなった方もいらっしゃるかもしれません。
それに対する対応として、診療室をすべて個室化いたしました。
またすべての個室で空調換気システムを導入し空気が循環し続けるようにしています。
プライベート空間での治療とメインテナンス
個室化は個人情報の観点からも、患者さまお一人お一人のプライベートを守るためにも有効であると考えています。
また、プライベートな空間で美しい映像や音楽によりリラックスして治療やメインテナンスを受けていただいています。
水も滅菌!
治療台を流れる水もキレイに
当院ではポセイドンという水を無菌化する装置や多層フィルターを導入しています。
インプラントなどの外科手術をするときはもちろんですが、それ以外の治療でも水はキレイになっています。
安心して治療を受けてください。
水をキレイにする装置
ポセイドン
多層フィルターの設置
感染予防のための設備
オートクレーブ
高温の蒸気(120〜130度)で装置内に圧力をかけることで、器具や容器に付着したすべての微生物を殺滅・または除去することができる装置です。
当院では世界最高水準のクラスBに準拠した装置を導入しています。
ガス滅菌器
オートクレーブによる高温に耐えることができない器具(プラスチックなど)はこのガス滅菌器で滅菌します。
このガス滅菌器とオートクレーブにより、ほぼすべての器具が滅菌できるようにしています。
歯科用器具洗浄器
一般の食器洗浄器では血液などの蛋白が固まってしまうので、段階的に低温から高温になるように設定している歯科専用の器具洗浄器です。
これで1次洗浄を行い、オートクレーブなどでしっかり滅菌を行います。
超音波洗浄機
器具の溝などについたミクロのカスや汚れを超音波を使って除去します。
ハンドピース洗浄機
ハンドピース専用のオートクレーブです。当院では30〜40本のハンドピースを治療毎に滅菌するので専用のオートクレーブで1日に何度も滅菌しています。
EO水生成機
口腔内から採った歯型や義歯など、オートクレーブなどで滅菌できないものは、このEO水(機能水)を用いて消毒します。
いわゆる薬液とは違い、水を分解したものなので安心して使用できます。